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日本の洗脳・マインドコントロール事件から学ぶ/洗脳されない為の心得

ロボトミー

 

2012年2月10日に「尼崎ドラム缶遺体事件/日本の洗脳・マインドコントロール&洗脳されない為のまとめ 」というまとめ記事を寄稿したが、今回2020年版として、加筆・修正して再度掲載。

 

 

そもそもなぜ書いたか、

その異常な行動と心理に大変興味がわき、かつわが身に降った場合の心構えと、被害に遭う人を減らしたいため。

そして、洗脳・マインドコントロールを検索中に有意義なサイトをみつけ紹介したくなったためだ。

・金儲けのために占いとか宗教、心理学を悪用する連中は一種の異常者です。
・まさに、これは戦いなんですよ。命や財産、存在を賭けた心理ゲームそのものです。
…谷口信行 

谷口信行氏の「楽しい催眠術講座」より抜粋

 

日本の有名な洗脳事件

まず前回記事の投稿のきっかけになった、<尼崎事件>。

2012年10月に兵庫県尼崎市で発覚した連続殺人死体遺棄事件。

兵庫県尼崎市の貸倉庫で2012年11月、無職の被害者女性A(当時66歳)=同市長洲東通3=の遺体がドラム缶にコンクリート詰めにされて見つかった事件。

県警尼崎東署捜査本部は、死体遺棄罪などで起訴されたAさんの次女の元夫(Y)ら4被告を殺人と監禁の両容疑で再逮捕。

逮捕されたのは、Aさんの長女=43▽次女=41▽次女の元夫=42▽Yの知人の無職、そして主犯格女性のX=63・・・、の4容 疑者。容疑は、共謀して昨年7~9月、同市内のワンルームマンションにAさんを閉じ込め、食事を与えないなど衰弱させたうえ、暴行して殺害した、とされ る。

この事件の主犯格とされるXの日常は異常としか言いようがないものだった。

この女性は少なくとも25年以上もの間、兵庫県尼崎市南東部で、血縁関係にない人物を多く集め、疑似家族を築きながら共同生活を営み、主犯女Xの周辺では、1987年頃に当時、主犯女Xと同居していた女性(A家母)が失踪したことを発端に、複数の不審死や失踪事件が相次いで発生していたが、長年にわたり、事件が表に出ることはなかったといわれている。

それが2012年の事件発覚により次々と疑惑が浮上し、明るみとなることになった。

しかし、主犯格女性Xは、2012年12月12日に兵庫県警本部の留置場で自殺し、死亡。

事件の真相は闇の中に消えていくことになる。

 

「鬼畜の所業」マスコミも伏せたの無残な集団殺人事件・・・北九州監禁殺人事件

主犯と犯行グループらは、ある一家の弱みをつき全員を監禁、その後は金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置いた。

家族同士で不満をぶちまけさせ相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることでさらに疑心暗鬼にさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害していった。

そして死体は親族らに処理を行わせるなどを指示したというまさしく鬼畜の所業(裁判では6人の殺害と1人の傷害致死)、同じ人間とはとても思えない。

犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされ、第一審で検察側は「鬼畜の所業」と容疑者男女らを厳しく非難したといわれている。

 

夫を次々に殺させ保険金を巻き上げた事件・・・・久留米看護師連続保険金殺人事件

一人の女性を主犯とする4人組のうち1人の警察への通報がきっかけで発覚した、うち2人の看護師の元夫が彼女たちの手によって殺害された保険金殺人事件。
主犯格の女性が3人の看護師の女性を使い、自らの夫を殺させた上に総額約2億円にも上る金を騙し取っていた。
主犯格女性には死刑判決がでている。

 

これらの3つの事件の大まかな共通点は
外部から断絶
洗脳者一族との集団生活
信頼関係の崩壊
である。

くしくも芸能人でオセロの中島さんも占い師により洗脳を受け引きこもり、騒動になった事件も外部との遮断されていた。
占い師一族が中島氏のマンションに住み込み、芸能事務所や相方はもちろん、親族との連絡を一切絶っていたといわれている。
これは上記の「外部からの断絶・集団生活・信頼関係の崩壊」が全て当てはまる。

これら洗脳による事件は他人事ではなく、身近にあるものでも、カルト宗教や悪徳営業マンなどもこれらを巧みに使い成果を上げている。

そんな「洗脳・マインドコントロール」はどんな人間がかかり易いのか、詳しくは谷口信行氏の「楽しい催眠術講座」を参照してほしい。
楽しい催眠術講座

 

そして今回、また福岡で洗脳による悲劇がおこった。

篠栗男児餓死事件である。

 

なんと、加害者である母親の知人女性であるAが、母親の家庭の生活全般を管理し、生活保護費や児童手当、児童扶養手当など、家庭に入る、毎月の平均25万円余りのほぼすべてを得ていたのだという。

2018年、5月頃からAは母親に対し「悪口を言われているよ」などと嘘をふきこみ、母親と他の友人たちを疎遠にした。

さらに「ママ友があなたの悪口を言っている」「あなたの夫が浮気している」「信用しているのは私だけ」などと母親に吹き込み続けた。

なお警察によれば、母親の元夫が浮気をした事実はないと確認されている。

 

まさにこれは「外部から断絶」と「信頼関係の崩壊」を巧みに使ったマインドコントロールである。

しかし、「北九州監禁殺人事件」「久留米看護師連続保険金殺人事件」「篠栗男児餓死事件、と福岡で洗脳事件が三つ目となるとなにかしら地域的に関連があるのかと思ってしまうが・・・。

 

日本の洗脳事件からみるその対策

今回の篠栗男児餓死事件、北九州監禁・看護師連続殺人・尼崎ドラム缶遺体は、どれも最終目的は金銭でありそれを引き出す為に、知ってか知らずかこの「洗脳技術」を使っているようだ。

外部から断絶
まず、ターゲットを孤立化させ、親族または友人から引き離そうとする。

洗脳者一族との集団生活
ターゲットの家に入り込み主導権を握りかつ外部からの情報をチェックする。(北九州監禁はこれに加えて電撃ショックなどの虐待も行っている。)

信頼関係の崩壊
もしターゲットが複数ならば、互いに疑わせ監視させる。

などが一連の洗脳事件で共通しているものだ。

 

さらに4つの事件の主犯格全員が「自分では手を下さない」ことに驚く。

仮定ではあるがもしかすると犯人たちには「行動原理」のようなものがあるのではないだろうか。

もしかすると幼少から培われた習性のようなものかもしれない。

一概に関係あるかわからないが「ケーキを切れない非行少年たち」を参照したい。

 

しかし事件全般ほとんどの実行パターンが統一されているため、もし日頃の心構えさえあれば少なからず防ぐことも可能だろう。

もし疑わしい家族がいれば、

怪しい他人が入り込んでいないか。
多額の財産はないか、金銭感覚は大丈夫か。
親族・友人と連絡をとっているか、突然関係を切っていないか。

を、確認してほしい。

日本にはカルトや宗教家を名乗る連中から守ってくれる枠組や法律が殆ど存在ししないというが、そろそろ、宗教色の強い政党の顔色をみずに法整備を進めるのも必要ではないだろうか・・・と2012年に書いたが今もまったく状況は変わっていないようだ。

とにかく最低限の自己防衛はもちろんのこと、「疑わしきを疑うことで助かる人がいる」ことを胸にとめておいてほしい。

 

 

 

 

 

 

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